先日上野で見かけたあの、のぼり。
コルビュジェの国立西洋美術館世界遺産登録を審査しているイコモス(国際記念物遺跡会議)が、ユネスコ世界遺産委員会に対し、延期勧告をしたそうです。
この延期勧告で、世界遺産入りは事実上厳しい状況となるんだそうです。
最終的には6月22日からスペインで開かれる世界遺産委員会にて決定、ということになります。
ただ今回世界遺産入りを目指しているのは、フランス、ドイツ、ベルギー、スイス、アルゼンチンにある22の建物が一括して「ル・コルビュジェの建築と都市計画」という事で、6ヵ国の共同推薦なんですね。
日本の世界遺産においては、一昨年の石見銀山、昨年の平泉続き、3年連続の延期勧告になったんですが、石見銀山については、延期勧告を受けてから最終決定の委員会の間に行った、日本政府による「精力的」な「ロビー活動」のおかげで、世界遺産入りを果たしたそうです。
「ロビー活動」とは、”ホテルのロビーなどで、秘密裡に行われる政治家などへの働きかけ、及び圧力(!)行動”ということで、簡単に言えば、あの手この手を使い、自分たちの主張を実現させるために動く営業マンですね。(ロビィストって言うそうですが)
「コルビュジェの建築と都市計画」はまさに今、そのロビー活動の真っ最中、ということなんです。
6ヵ国足並み揃えて、ユネスコに対し、強力な圧力行動
をしていただき、晴れて世界遺産登録されるよう、一建築人として願ってやみません