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2010年10月9日(土) 21:28

40年前

2つ前のブログ「人間洗濯機」の写真を探すため、僕の父が当時ストックしていた’70大阪万博の資料を久しぶりに眼にしました。
その中に当時の雑誌”新建築”<日本を代表する建築情報誌>の大阪万博特集号が出てきて、しばし読みふけってしまいました。

吉田五十八、丹下健三、清家清、菊竹清訓、黒川紀章etc.etc.当時もそしてその後も日本の建築界を先導してゆく錚々たる顔ぶれによる各パビリオン紹介記事の楽しさ、懐かしさもさることながら、「広告は時代を映す鏡」の格言通り、広告などから40年前の建築界の一端を垣間見ることが出来て、これまた充分楽しめました。

その一部のご紹介。



当たり前のように、ドラフター(製図版)にトレーシングペーパーをセットして、鉛筆で、人の手で図面を描いていた時代。
人間洗濯機は人の手にかなわず普及しませんでしたが、製図の世界ではコンピューター製図が完全に主流になっています。(僕個人的には図面も人の手に勝るモノはない、と今でも感じていますが・・・ただ、道具としてのあまりの便利さに負けてしまっています



話はつながりますが、これは日建設計(昔も今も日本一の設計事務所)が試行錯誤していたCGの特集。
冒頭の写真は、IBM本社ビルエントランスホールパース、だそうです。単なる線の集合体。
今のCG技術の凄さが実感させられます。



”木くず、廃材を燃やしながら、たっぷりお湯がある生活が実現できます”・・・!
いや、ビックリしました。まだこの手のボイラーが「新建築」に載る時代だったんですね。エコといえばエコですが

最後はコレ

 

時代が違いますよねー。

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2010年9月27日(月) 21:45

人間洗濯機

Panasonicが介護用洗髪ロボットを開発中という新聞記事が目にとまりました。
理美容業界では、すでにタカラベルモントはじめ数社が、オートシャンプー(自動洗髪機)として開発、販売し広く出回っているのにいまさら、といった感覚だったからです。

 けれど記事を読んでみて、なるほどー、でした。

今、理美容室でお目にかかる自動洗髪機は水流と水圧でシャンプーするのですが、Panasonic洗髪ロボットは、頭の形状をセンサーで読み取り(!)、16本の指(!)でシャンプーしてくれるんだそうです!
今人気のマッサージチェアのあの微妙な力加減のシャンプー版だそうですが、何ともそそられますよね。

記事にあるように、介護の現場では本当に切実な問題として重宝にされそうですし、個人的にもシャンプーって何となく今日はめんどくさいなぁ、と思う時ありますもんね

記事を読んでいて、脳裏に蘇ってきたのがこの人間洗濯機



1970年大阪万博のSANYO館で展示されていたものです。
当時小学生だった僕は実物のそれ(正式名称は”ウルトラソニックバス”というそうですが)を見て、
これこそ未来だぁー!
こんな機械が家の中に普通に置かれる時代が来るんだぁー!
と、かなりテンションが上がった思い出があります。
(キレイなオネエサンが入っていたからだけ、という説もありますが・・・

なのにまだ、その時代は来ていません。

その理由は、詰まるところ現段階では、人間の手に勝るものはない、ということなんだと思います。
今出回っている自動洗髪機も、生え際、耳の後ろあたりなどは、最終的に人の手で仕上げるということになっていますし。

あえてそこに踏み込んできたPanasonic。
”ロボット”と名称をつけただけに完成品がとても楽しみです。

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2010年6月1日(火) 21:13

むす!?

いよいよサッカーワールドカップ開幕間近です。

韓国戦は散々だったけれどイングランド戦で、けっこういけるかも・・・
なんて期待を抱かせてくれた岡田JAPANです。

結果はどーあれ日本国民として応援しましょう!

という訳で、国際Aマッチゲームなどではお決まりの両国国歌演奏。
試合前のモチベーションを上げるには少々モノ足らない(!?)旋律の君が代ですが、何故か心をひとつにさせてくれる感じにはなりますよね。

今日はその歌詞のお話。

TVのクイズ番組で、息子、娘の語源は?というQuestionがあり、その答えから君が代にたどり着いたんです。

むすこ、むすめの”むす”とは、生(む)す、と書き、”生まれること、生(は)えること。生まれてきたこどもだから、むすこ。男と女の区別をつけるために後でできた、むすめ。   なんですって。

へぇーーーーー、ですよね。

そこで気がついたのが君が代の歌詞の中「こ〜け〜の〜む〜ぅす〜ぅま〜あ〜ぁ〜で〜」。
蒸す、じゃなくて、生す、ですよ・・・・知らなかったのは僕だけでしょうか?

ちなみに君が代全体の意味は、ネットに載っていた中で一番わかりやすかったものを拝借。

君が代⇒君の代⇒天皇主権の世の中は
千代に八千代に⇒千年つまり半永久的に
細(さざれ)石の巌(いわお)となりて⇒小石が大きな岩となって
苔の生すまで⇒さらにその岩から苔が生えるまで
         勉強になります。


1月に見に行った名波引退試合での国歌斉唱はミスチルの桜井さんでした。
声が良く通って素晴らしかったです。

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2010年5月22日(土) 15:16

希望学

希望学、という学問があります。

希望を個人の心の問題とするだけではなく、その個人を取り巻く環境(家族関係、友人・恋愛関係、社会状況etc.)を含めて社会の中に具現化した”希望”に着目し、各種調査で収集した数値化したデータ、個人の言葉、意識などを分析、解析し、客観的な事実から希望というものを科学する−−−んだそうです!?
東京大学社会科学研究所助教授 玄田有史氏を中心に進められているプロジェクトです。

「希望学」−−その前向きな響きに興味をそそられ、にわか勉強をしてみました。

希望を社会環境から考える、という大きな枠からとらえながらも、細かい個人の人間くさい営みにまで入り込んで調査し、けれどもあくまで個人には流されないように、社会全体としてとらえる−−どこが着地点になるのか悩ましいクールで難しい学問ですが、切り口は面白いと感じました。

昨年僕のこのブログでもご紹介した「感性工学」もそうでしたが、社会構造の複雑化、価値観の多様化といわれて久しい現代、一筋縄では生き抜いていけない今の社会を何とかしよう、と生み出された必然性を感じる学問ですよね。
http://www.hom-atelier.com/blog/ms.cgi?t=sketch&blogid=&ShowDiary_file=/Think/1235048317←感性工学ブログ

その玄田先生のお話の中で面白いものをひとつご紹介。

新社会人たちに訓示を話す上司の言葉。
普通は、
「君たちはもう学生じゃないんだから甘えるな。これからさまざまな困難や試練の大きな壁にぶち当たると思うが、頑張って乗り越えなさい。」
ですよね。−−−でもコレじゃ重い。希望なんてあったもんじゃない。

けれどこう言ってあげると、
「社会に出るといろいろな壁にぶつかる。けれど大きな壁はたいがい乗り越えられない、社会はそんな甘くない。
大事なことはひとつ。壁にぶつかったら壁の前でウロウロすること。」
−−−?−−−?−−−?
「なぜウロウロすることが大事なのか?
ウロウロしていると偶然に穴を見つけるかもしれない。その穴をほじくっているとポコンと大きな穴が開くかもしれない。その穴も開かずもうダメだと思っていたら最後の最後の日に壁が勝手に崩れたりする。」
−−−!−−−!−−−!
「もうダメだーー、と逃げ出していたら崩れたことも知らずにいる。とにかくちゃんとウロウロすること。わからないということにジタバタできることが大切。」
−−−−−確かに”希望”が息づいていますよね。

他にもそそられるお話たくさんあります。
希望学H.P.
http://project.iss.u-tokyo.ac.jp/hope/outline.html
書籍;中公新書ラクレ 希望学 玄田有史

希望の光?

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2009年10月3日(土) 13:08

営業

僕のところのような個人事務所では、さまざまなメディアを使って大々的に宣伝する、ということはできません。
常に目の前の仕事に専念し、それをきちんとやり遂げることが、まずは一番の営業活動だと思っています。

しかし、少しでも自分の存在、考えをいろいろな人に知ってもらおうという努力はしているつもりです。
このH.P.も、この不定期更新ブログもそうですし、書店に並ぶ雑誌掲載もたまー・・にですが、経験させてもらっています。

そんな中で、10年以上に渡り、年1回ですが、広告掲載していただいているのがこの、

豊橋落語天狗連さんの”小市民寄席”のパンフレット。

天狗連の方たちが考えて入れてくれる、社名の前の小洒落たひと言・・

コレが楽しみで、楽しみで

その、約10年間分の広告の切り抜き、僕がいつもお世話になっている神野臨海さんの広告と共にお楽しみください。




今年は小市民寄席30周年記念特別興行だそうです。

楽しいですし、面白い!

興味ある方はこちらへ、
http://www.geocities.jp/tengurenjp/shousimin/shousimin30.html

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MySketch 2.7.4 written by 夕雨