<< 前のページ | 次のページ >>

2011年11月18日(金) 20:04

芸術の秋

陽ざしが暖かく感じられる秋晴れの日、まさに”芸術の秋”を堪能してきました。

尾張一宮の三岸節子記念美術館と稲沢の荻須記念美術館へ。

三岸節子記念美術館では、伝説の洋画家と称される佐分眞展。




荻須記念美術館では、荻須高徳生誕110周年記念展。



お2人とも愛知県出身の大正末期から昭和にかけ活躍された洋画家です。

その時代パリに渡られることだけでもかなりの覚悟がいることなのに、そこで絵を究めようとされたお2人の気迫が迫ってくるような絵ばかりでした。

佐分氏の描く人物、ディテールは荒いのに、少し離れて見ると圧倒的な存在感で迫ってきます。

荻須氏の描くヨーロッパの古い街並み、汚れた雑然とした風景が、たぶん実際の風景より美しく汚れ、けれど現実的に感じられました。

素直に感動できた1日でした。

芸術の秋に関わらず、常に意識してイイモノに接しなければいけませんね。

特に心に残った絵を載せておきます。

佐分眞氏
 「貧しきカフェの一隅」

 「ステッキの老人」

荻須高徳氏
 「果物屋」

 「パンとケーキの店」

written by hom [放浪] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2011年5月20日(金) 10:36

祝!九州新幹線開通!

遅ればせながら、九州新幹線が開通しました。

3月12日というあまりのタイミングの開通日だったために、その存在すらもみ消されてしまった感があります。

けれど、忘れちゃあいけません!特に九州の方たちにとっては待ちに待った嬉しいニュースですよね。

隠れ(!?)乗り鉄鉄道ファン+さくら車両デザインをされた水戸岡鋭治氏ファンを自称する僕にとっても、です。

そのJR九州のTVCM、企画の素晴しさ(新幹線開通のCMなのに、新幹線を映さないで、沿線風景とその住民参加、という)にまず拍手です。

そして映像からもらえる「嬉」、「楽」、「結」、「連」、「力」みたいなものが、今の日本人に直球でぶつかってくる編集になっています。
そう思うのは、今、というタイミングでの偶然なのかもしれませんが、マイア・ヒラサワさんのBGMとの相乗効果もあり、自然と笑顔と元気になれる本当にいいCMです。

大震災による自粛で、幻のCM、といわれるほど話題になったもの。
youtubeでみつけたJR東日本CMを加え編集された映像を貼り付けます




去年の7月のHOMブログ(⇒そこまで・・・)です。
今見ると、この九州新幹線搬送風景の写真、合成っぽく見えますよね

written by hom [放浪] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2011年2月16日(水) 14:25

ブラHOM 2011vol.1

先日関東地方が大雪に見舞われた頃、2日間東京”ブラHOM"してきました。

仕事に活かせる情報を得るため、モチベーションを保つための刺激をもらいに、はたまたアンチエイジングのためのアタマとカラダの運動 ・・・・   etc.etcと、たくさんの言い訳を豊橋に置いて、いつもながらのリフレッシュ放浪です。

まず目に入ってきたのが、東京駅赤レンガ駅舎復元工事現場。

今回復元される両端部のドーム屋根の足場が外れ見ることができました。
 
東京大空襲の修復で、GHQの監視下、とりあえず5年もてばいいと適当(!)なかたち、材料で屋根を造ってしまってから結局60年以上経過し、幾度にもわたる取り壊し再開発検討の嵐も何とかかいくぐり、最終的に1988年、創建当時の赤レンガ駅舎の復元形態保全にいきついた経緯があります。

その復元工事もいよいよ大詰め。来年(2012)春完成です。


その後以前から狙っていた展示会3連発。




1980年代、「浮遊感」というキーワードでインテリアデザイン界を席捲した倉俣氏。
僕もその感性、デザインに対する立ち位置など、かなりの影響を受けていたんだということを、実際の作品を目の当りにして再認識できました。
「ミス・ブランチ」本当に綺麗です。



先日HOMブログでご紹介した 「孤高の建築家」と呼ばれる白井晟一氏の展示会へ。
超精密・繊細そして緊張感溢れる図面には完全に打ちのめされました。





最後は”住宅の神様”建築家吉村順三氏のご自宅に併設されているギャラリーの企画展に。
今現在「カッコイイ住宅」の原型が50年前(!)の吉村氏の住宅にありました。
間や寸法のとり方のバランス感覚の素晴しさには、これまた脱帽です。


 
良いものを見続けて一種陶酔状態になりながら向かったのが、
「ニーケーゴーヨンマル アキオカ アルチザン」
舌を噛みそうなネーミングですが、
JR秋葉原〜御徒町の線路高架下を”ものづくり”をテーマにしたギャラリー、工房、カフェなどのショップで再生したプロジェクトです。
コンセプトと立地の発想は凄いし、雰囲気もGOODです。



たった2日でここまで楽しめるTOKYOという街はやはり普通ではないですね。

人が集まり、賑わいが生まれることで発生する実に多様で雑多な需要と供給。
それぞれがキチンと成立してしまう街。

暮らしている方たちにとってはいろいろな弊害もあるのでしょうが、たまーに行く僕にとってはやはり、何とも刺激的な楽しい街です。

PS;最後の最後真っ暗になってから、通算3回目の東京スカイツリーへ行きました。
前回494mだったのが、今回はもう574m!!

written by hom [放浪] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2010年12月17日(金) 13:43

年末放浪vol.2

今回は”ブラHOM"大阪レポート。

いろいろブラブラしましたが、最大の目的は10月にOPENしたユニクロ心斎橋店。
心斎橋のど真ん中に建つユニクロが、世界に向けたショーケースと位置づけるグローバル旗艦店です。

トータルプロデュース 佐藤可士和氏、店舗プロデュース 片山 正通氏、
外装・内装デザイン 藤本 壮介氏、照明計画 戸恒 浩人氏、+日建設計+大林組、
という、今の日本を代表するメンバーによる成果品を体感したくて行ってきました。

凄かったです。

何がーーーー?って、建築も、インテリアも、ユニクロの商品数も、ディスプレイの見せ方も、スタッフの質も、客の数も・・・すべてに計算づくの斬新さと勢いを感じました。

不況と言われて久しい今の時代にあって、常に元気いっぱいのユニクロ。
その理由がわかる気がしました。

特に凄かったのは、ダウンジャケットをイメージしたという、真っ白なモコモコした外観。



泥臭いイメージのある大阪の街には似合わない(大阪の方ゴメンナサイ)洗練されたイメージです。

ところが夜・・・

!!!!! LEDの制御技術を駆使した全面広告等に!

  
 

派手で、綺麗で、楽しくて、飽きずにひとり大阪の街で口を開けて眺めてました。

外装材はETFE(エチレン四フッ化エチレン共重合樹脂)という、軽量で透光性のある
熱可塑性フッ素樹脂フィルム(厚250ミクロン)だそうです。イメージとしてはドームを覆っている幕。海外のスタジアムなどでは使用実績はあるんですが、日本では初めてです。

ダウンジャケットの雰囲気をだすために2.7Mグリッドに金物で4方を固定し、その中に強制的に空気を送り込み膨らませているそうです。
その中に1グリッド64個のLED光源が組み込まれています。

惜しまれながら2年前に解体された、高松伸氏設計のキリンプラザ大阪(→HOMブログ)は、白色のみの4本の巨大行灯(内に5200本の蛍光灯)がそびえ立つ、大阪の街のシンボル的存在になっていたんですが、このユニクロは現代のフルカラー行灯として、新しいシンボルになり得るインパクトがあると思いました。

新しい技術、新しい感性、そしてそれを実現させた元気いっぱいのユニクロは、文句なしにリスペクトです。

帰り際に楽しい気分にさせてもらえた久々の大阪放浪でした。

written by hom [放浪] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2010年12月3日(金) 22:04

年末放浪vol.1

11月2週続けて日帰りですが、東京、大阪へ行って来ました。

自分自身の活力源の”都市放浪”、ブラタモリならぬ”ブラHOM”です

今回は東京レポート。

豊橋発AM7時〜23時着の16時間放浪。

まずは港区の外務省飯倉公館近くの交差点に屹立する”ノアビル”へ。

 
ベルリン大学哲学科卒業という経歴と、その作風から「異端の建築家」、「孤高の建築家」と呼ばれる白井晟一の設計です。
雑多な東京の街においても圧倒的な存在感を醸し出していました。

少し地下鉄を乗り継いで、青山の明治神宮外苑銀杏並木へ。


よくドラマに登場する東京の名所のひとつですが、これはどうしても自分の眼で確かめたかった風景のひとつです。

銀杏並木の入口に立つと、中央に見える建物(聖徳記念絵画館)に向かって道と並木が集束するイメージがありますよね。
もちろん遠近法のそれを狙って、計算づくで植えられたものなんですが、実はその効果をさらに強調するために、銀杏の木は手前をいちばん高く、そして奥に行くにしたがって、わざと順番に低くしてあるんです
その効果は・・・一目瞭然ですよね。街中(まちなか)のトリックアートです。

その後は、今回の東京行の本来の目的の所用を、新宿→早稲田→大塚→町屋→日比谷→豊洲→ビッグサイトと、わざと遠回りと道草をしながら数時間こなし、最後に今年2回目の東京スカイツリーを見てきました。

3月の1回目の時の高さは311m、今回は494m!
着いたのが夜、それも雨・・・周囲も空も暗く、スカイツリーの中間展望台は雲に隠れ(!)見えませんでした

自分の身体で、自分の眼で、それこそ五感フル稼働の16時間。
心地良いかなりの疲れと、新しいモノに触れた少々の興奮で、思い切りリフレッシュできた1日でした。

次回は大阪レポート!

written by hom [放浪] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

<< 前のページ | 次のページ >>

MySketch 2.7.4 written by 夕雨