2009年12月の記事

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2009年12月25日(金) 23:11

ミニチュア

息子のサッカークラブチームの試合観戦で名古屋近郊の大学に行ってきました。近場ばかりでなく、県内、県外に遠征することも多く、僕としてはサッカー観戦だけでなく、いろいろなところに行けて、おまけに普段入れないような施設にも入ることができるという、トリプルに楽しめるお気に入りのレジャーになっています。

で、今回はこの大学。グラウンドは一級品の人工芝。キャンパス内の施設、樹木なども本当にしっかりと手入れがされていて、清々しいほど気持ちの良い大学でした。

その大学の敷地の入口にあるのがコレ。



郊外のせいもあるのですが、かなり遠くからでも認識ができ、ランドマークとしての役割を持つ大学の先進的なイメージを象徴する(たぶん!?)建造物です。
高さは目測ですが20数メートルぐらい。
こどもたちからも「おォー、スゲェー!」と声が上るほどインパクトのあるものです。

でも、どこかで見たことあるカタチ・・・?



パリの新都心デファンス地区の入口にそびえ建つ”新凱旋門”と呼ばれるグランダルシュです。

パリにある戦勝記念碑としての2つの凱旋門(エトワールとカルーゼル)を結ぶ直線(シャンゼリゼ通り)上(パリの都市軸と呼ばれています)に造られ、形も意識して現代的な凱旋門風にしたため、日本語訳としてはそう呼ばれ、パリの観光名所になっています。大きさは1辺約110mの立方体。

そう、そのグランダルシュのミニチュア版です。


こういった有名な建物のミニチュア版は、実は日本にはかなりの数存在しています。街中採取のテーマのひとつにしてみようと思います。

議論は分かれるところですが、その建造物が持つ、精神性、求心性、象徴性etc.を取り入れたい、ということなのでしょうか・・・・・・?
日本人のアメリカ、ヨーロッパへの”憧れ”がなせるワザかもしれませんね。

さっそく、身近で見つけた2物件。

 某豊橋駅ペデストリアンデッキ上のこの物件、原型は・・・

 ルーブル美術館のガラスのピラミッド。


 某広小路通りの入口の門、原型は・・・

 アメリカのセントルイスにある西部開拓記念碑”Gateway Arch”です。
大きさは巾、高さとも192m!凄い門です。

2物件ともまさにミニチュアです。

余談ですが、セントルイスのGateway Arch、
 こんな内部のトラムというエレベーターで、アーチの頂点にある展望室に行けるんです、って!
行きたいですねぇー

written by hom [街中採取] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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2009年12月9日(水) 20:41

建築教室

JIA(日本建築家協会)主催の出張建築教室で名古屋近郊の小学校に行って来ました。

〜三角形の秘密ー割り箸は人を支えられるかー〜建築の骨組みコンテスト
というテーマのもと、この小学校では5回目の開催になります。

JIAの会員はじめ大学の先生、生徒をも含め20数人のスタッフが、6年生3クラス合計15チームのこどもたちと、楽しみながら建築の構造について学ぼう、という主旨です。

構造についてのスライドレクチャー、自分の体を使って、体操しながらの構造体感、の後、メインイベントの割り箸フレームの作成、そしてその上に自分たちが何人乗れるか競い合います。



こんな感じに、自由な発想で、普通の割り箸と固定するための輪ゴムのみでいろいろなフレームが作られます。(使える割り箸は各チーム54膳(108本)です。)

こどもたちの本当に柔らかい発想、そして興味を持ち、考え、何かをつかんだ時のキラキラした眼、etc.が見られることが何よりの楽しみです。

出来上がったフレームを並べ、その上に90cm角のベニヤ板を載せ、こどもたちが一人ずつ乗って行きます。



割り箸なんかに乗れるのかぁ、という感覚なので、実際乗れた時はある種感動(第1回目)があります。



僕が担当したチーム(チーム名<C.W.B.(チーム。ワリ。バシ。!)>)は、指導者がよかったせいか、見事なフレームとチームワークのおかげで、なんと!9人!も乗ることができました。
平均で4〜5人というところなので、素晴らしい成績です。
ちなみに過去5回のなかでも新記録でした。

その後10人目の子が乗った時、支えきれなくなり、10人のこどもたちを乗せたまま、ベニヤの下の全てのフレームが音をたてて一瞬で崩れ落ちます。

この瞬間がこのコンテストの醍醐味なのかもしれません。

こどもたちの乗ることのできた第1回目の感動よりも、崩れ落ちた時の爽快感というか、開放感というか、これまたある種感動モン(第2回目)なんです。

実際その場は、こどももオトナも笑顔と歓声で沸き返っています。

丈夫なモノを作りましょう、と言いながら、最終的には壊れるまでやる、という建築的には疑問符がついてしまうかもしれない授業ですが、少なからず、こどもたちの心には、何か残ってくれるはず。

まずは興味を持ってもらうことが大切ですから。

終了後給食をご馳走になりました。懐かしい感覚をもいただき、楽しい時間を過ごしました。
この場をお借りして、先生方、そしてこどもたち、ありがとうございました。

written by hom [日常] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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