最近目にした本、雑誌などからの抜粋・・・
東愛知新聞TV欄番組紹介記事より、「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場した日本料理の達人、西健一郎さんの言葉。
・・・西さん自身が「味を迎えに行く」と表現する料理作りの基本は、
「手間をかける」こと。
「今日、ここに座った人が何を求めているのかがわからなければ、プロではない。
常に「もう一手間」を考え続ける。
建築雑誌 新建築住宅特集より、建築家堀部安嗣氏の言葉。
・・・Fさんは身体と精神が一致して統合された中身の詰まった人だ。・・・
そして私といえば、Fさんを見習って、とにかく足で稼ごうと思う。
精神を伴った身体、身体を伴った精神、そしてそれを駆使した移動距離の長さ、
そしてその先に見えてくる実体的なものつくりの可能性と喜びを求めていきたい。
幻冬舎刊 石川拓治著 奇跡のリンゴより、木村秋則さんの言葉。
・・・・私に出来ることは、リンゴの木の手伝いでしかないんだよ。
失敗に失敗を積み重ねて、ようやくそのことがわかった。
それがわかるまで、ほんとうに長い時間がかかったな。
3人の方それぞれ「手間をかける」大切さを話されています。
僕にとっては、やってきたこと、やっていること、考えていること、感じてることが少なくとも間違ってはいないんだ、と思わせてもらえた言葉の数々でした。
建築の世界にいると「手間」という言葉と出会い機会が少なくありません。
けれどどちらかというとあまりイイ意味でなく使われていることが多いんです。
「手間をかける」⇒めんどくさい⇒余分な金がかかる⇒叱られる⇒”悪”
という図式。
でも僕は事務所でも現場でも、手間をかけることはイイ事だ!といい続けています。
「手間をかける」⇒じっくりやる⇒心がこもる⇒よりいいものが出来る⇒喜ばれる⇒”善”
という図式の方が世の中のためになるって思いませんか?