今回は”ブラHOM"大阪レポート。
いろいろブラブラしましたが、最大の目的は10月にOPENしたユニクロ心斎橋店。
心斎橋のど真ん中に建つユニクロが、世界に向けたショーケースと位置づけるグローバル旗艦店です。
トータルプロデュース 佐藤可士和氏、店舗プロデュース 片山 正通氏、
外装・内装デザイン 藤本 壮介氏、照明計画 戸恒 浩人氏、+日建設計+大林組、
という、今の日本を代表するメンバーによる成果品を体感したくて行ってきました。
凄かったです。
何がーーーー?って、建築も、インテリアも、ユニクロの商品数も、ディスプレイの見せ方も、スタッフの質も、客の数も・・・すべてに計算づくの斬新さと勢いを感じました。
不況と言われて久しい今の時代にあって、常に元気いっぱいのユニクロ。
その理由がわかる気がしました。
特に凄かったのは、ダウンジャケットをイメージしたという、真っ白なモコモコした外観。
泥臭いイメージのある大阪の街には似合わない(大阪の方ゴメンナサイ)洗練されたイメージです。
ところが夜・・・
!!!!! LEDの制御技術を駆使した全面広告等に!
派手で、綺麗で、楽しくて、飽きずにひとり大阪の街で口を開けて眺めてました。
外装材はETFE(エチレン四フッ化エチレン共重合樹脂)という、軽量で透光性のある
熱可塑性フッ素樹脂フィルム(厚250ミクロン)だそうです。イメージとしてはドームを覆っている幕。海外のスタジアムなどでは使用実績はあるんですが、日本では初めてです。
ダウンジャケットの雰囲気をだすために2.7Mグリッドに金物で4方を固定し、その中に強制的に空気を送り込み膨らませているそうです。
その中に1グリッド64個のLED光源が組み込まれています。
惜しまれながら2年前に解体された、高松伸氏設計のキリンプラザ大阪(→
HOMブログ)は、白色のみの4本の巨大行灯(内に5200本の蛍光灯)がそびえ立つ、大阪の街のシンボル的存在になっていたんですが、このユニクロは現代のフルカラー行灯として、新しいシンボルになり得るインパクトがあると思いました。
新しい技術、新しい感性、そしてそれを実現させた元気いっぱいのユニクロは、文句なしにリスペクトです。
帰り際に楽しい気分にさせてもらえた久々の大阪放浪でした。