被災地Vol.1からの続きです。
大槌町へは、東北新幹線新花巻駅から車で向かいました。
国道283号線、通称釜石街道を西進、途中”
遠野物語”で有名な遠野市を経由して、約2時間半で釜石に着きます。
道路沿いに現れる内陸部の街々には、普通の生活風景があり、東北の山あいの、のどかで落ち着いた初夏の陽ざしと緑に溢れていました。
何も変わってないんだー・・・、よかったー・・・。
そんな錯覚は釜石市内に入っても、しばらく続いていました。
しかし中心街に入ってくると・・・、
右手少し高台にある、新日鉄釜石の敷地内に、下から見上げてもわかるほどの瓦礫の山。
左折してJRの線路下をくぐる道路上にある道路標識がめくりあがっている!
JRの駅と新日鉄は少しばかり高台にあり、難を逃れましたが、そこから先の中心街は壊滅状態です。
風景が一変します。いきなり、です。
街並みはある、建物もかろうじては残っている、けれど、人がいない。
ゴーストタウン。
建物は1階から3階あたりまで、爆破されスケルトンになってしまったかのような状態です。
もうぐちゃぐちゃ。
釜石の街から北へ、三陸海岸沿いに10数Km走ると大槌町ですが、その道すがら、結局言葉を発することができませんでした。
出てくるのは驚愕の吐息とタメ息ばかり・・・。
大槌町に入ります。⇒Vol.3で。