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2010年11月13日(土) 17:12

芸術の秋

秋真盛り、芸術の秋です。

よく、「センスがないから芸術のことはよくわからない・・・」といったニュアンスのことを言われる方がいますが、難しいことは抜きで、人がつくったものだけではなく、自然界まで含めて、
綺麗なモノ、美しいモノ、楽しいモノ、に接することで心が洗われ、潤うこと。
それがその人にとっての”芸術”なんだと思います。

ですから”芸術”は、千差万別、百花繚乱(!?)。

建築設計、デザインという仕事は、使用者の希望、立地上の規制などがあり、純粋に芸術作品をつくりあげる訳ではないのですが、ある側面からは芸術的な感覚を求められますし、盛り込みたいという願望もあります。

僕は心の”洗われ””潤い”フェチなので、普段の生活の中からも、綺麗なモノ、美しいモノ、楽しいモノを常に探し求めています。
そんな意識でいることで、自分の感性に少なからず磨きがかかり、仕事にも+αの効果は出ていると思います。

で、最近見つけた綺麗で、美しく、楽しいモノ。


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2010年11月6日(土) 11:23

感謝!

去年設計させていただき、OPENした美容室に、1周年御祝&点検を兼ねてお邪魔しました。

豊川のミチ美容室様。作品集⇒ 
http://www.hom-atelier.com/gallery/michi/index.html

愛情を目一杯注いでいただいているオーナーさんのおかげで建物は不具合なく、活き活きとしていました。

オーナーさんからお聞きした美容室に来られるお客様からの建物への評判・・・!

何となく、 『一度入ってみたかった』
何だか、  『あたたかい』
何でだろう、『落ち着ける』
       『元気になれる気がする』
       『帰りたくなくなっちゃう』
不思議だね、『自然と笑顔になれる』
      etc.etc.・・・・・空間、だそうです

これらの感覚をオーナーさんもお客様と共有し、毎日楽しくお仕事されている、とのこと。
HOMにとっては心から嬉しい言葉の数々です。

もちろん、オーナーさんたちの人徳、雰囲気、ご努力によるところだと思いますが、微力ながらその雰囲気作りのお手伝いができたことを誇りに思います。

HOMに依頼していただいたこと、完成までのご協力、建物への愛情、そしてオーナーさんたちのはじける笑顔・・・すべてに改めて、感謝!、です。

ありがとうございます

  

豊川稲荷前交差点をお稲荷さんを左に見ながら北進、東部中学校前6差路交差点をアナログ時計の4時の方向に曲がってすぐ右手にあります。
お近くの方も、遠くの方も、よろしくお願いします。

建物は完成を節目とすれば、もうそこを越えた時点で、汚れ始めますし。壊れ始めます。(極論ですが)
けれど、建物に気を使っていれば、いや気など使わなくても、”愛情”という心さえ持っていれば建物は廃れません。

キレイに汚れていきますし、美しく壊れていきます。

少し禅問答のような言い回しかもしれませんが、それなりの期間建築に携わってきた僕の経験上の1つの答えです。

街の中の住み手を失った建物が、見た目も雰囲気も朽ちていき、まさに廃屋になっていく・・・誰も何も触ってもいないのに、です。そんな光景を目にすることありますよね。
どちらが先なのかはわかりませんが、住み手の愛情、愛着という体温があると、建物には魂が宿ります。(と、思ってるのは僕だけでしょうか)       

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2010年11月1日(月) 13:14

冬!?現場(新居町現場vol.6)

まだまだムチャクチャ暑かった皮膚感覚が残ってるのに、いきなり木枯らし(*)っていわれてもなぁ、ですよね

そんな冬の便りの中、何となくそぐわない台風14号来襲のため、新居町現場は台風養生(強風で資材その他が吹き飛ばされないようにするための措置。建築現場用語)でした。

  
そのおかげで白いシートに覆われていた建物が束の間世間の皆様にお披露目です。

店舗棟は内部天井、壁の下地の軽量鉄骨組工事完了ですが、まだ外が見える状態・・・



住宅棟は外部のタイル工事が始まっています。



使用タイルはINAXの千陶彩というボーダー(形状が細い線状)タイル。
長さも厚みもバラバラで、イイ感じで手仕事の感覚がでますし、光が当たった時の陰影がまたラフな感じで綺麗です。好きな素材のひとつです。

内部は造作大工さん工事真っ最中。リビングです。



床は中国産の無垢カエデのフローリング、壁はスイス産氷河粘土塗壁材、天井は国産天然葦(ヨシ)のボード、大黒梁はアメリカ産松。

現代、建築現場もグローバル化の時代でしょうか?

地産地消の考えも頭の中にはあるのですが、流通経路に乗っている建材の方が実績はあるし、経年変化への対応もある程度予測ができます。そしてコスト的に間違いなく有利であることも選択の大きな要因です。(でも、施工者サンから言うと、HOMサンの使う材料は決して普通に流通経路に乗ってるもんじゃないですよ!って言われるんですが・・・そうかなぁ?)

(*)豆知識;木枯らし1号⇒
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091100254975.html

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2010年10月28日(木) 11:05

建物にリボン!?

故・黒川紀章氏設計で1981年に完成した「浜松サーラ」ビルの全面改修工事の完成見学会に行って来ました。
”リファイン建築”という新しい改修工法でジャンル切り開いてきた青木茂氏と、前例のない構造形態と意匠性を加味した実績で、構造設計という地位を確実に押し上げてきた、金箱温春氏。
今の日本建築界のトップランナーである両氏による耐震補強全面改修工事です。

普通の耐震補強の枠から外れた発想、感覚、技術、意匠性、施工管理、そして発注者の度量に拍手!!!です

   

既存の建物にリボンのように巻き付けられた耐震補強の鉄骨。
「スパイラル・ブレース・ベルト補強」だそうです。
実際目の当りにすると圧巻です。

浜松市東区西塚町にあります。

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2010年10月9日(土) 21:28

40年前

2つ前のブログ「人間洗濯機」の写真を探すため、僕の父が当時ストックしていた’70大阪万博の資料を久しぶりに眼にしました。
その中に当時の雑誌”新建築”<日本を代表する建築情報誌>の大阪万博特集号が出てきて、しばし読みふけってしまいました。

吉田五十八、丹下健三、清家清、菊竹清訓、黒川紀章etc.etc.当時もそしてその後も日本の建築界を先導してゆく錚々たる顔ぶれによる各パビリオン紹介記事の楽しさ、懐かしさもさることながら、「広告は時代を映す鏡」の格言通り、広告などから40年前の建築界の一端を垣間見ることが出来て、これまた充分楽しめました。

その一部のご紹介。



当たり前のように、ドラフター(製図版)にトレーシングペーパーをセットして、鉛筆で、人の手で図面を描いていた時代。
人間洗濯機は人の手にかなわず普及しませんでしたが、製図の世界ではコンピューター製図が完全に主流になっています。(僕個人的には図面も人の手に勝るモノはない、と今でも感じていますが・・・ただ、道具としてのあまりの便利さに負けてしまっています



話はつながりますが、これは日建設計(昔も今も日本一の設計事務所)が試行錯誤していたCGの特集。
冒頭の写真は、IBM本社ビルエントランスホールパース、だそうです。単なる線の集合体。
今のCG技術の凄さが実感させられます。



”木くず、廃材を燃やしながら、たっぷりお湯がある生活が実現できます”・・・!
いや、ビックリしました。まだこの手のボイラーが「新建築」に載る時代だったんですね。エコといえばエコですが

最後はコレ

 

時代が違いますよねー。

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2010年10月4日(月) 13:40

秋風、現場(新居町現場vol.5)

やっと、ほんとうにやっと、秋を素直に感じられるようになった気がします。

現場の職人さんたちも通り抜ける秋風に癒されながら、心なしか楽しそうな感じさえします。
今年の夏は長かったですもんね。

現場は・・

住宅棟は屋根工事が終わり、内部の大工さんの工事が佳境に入ってきています。



屋根は断熱ボードを裏に入れたカラーアルミの成型横葺き屋根。
素材の耐久性、建物の軽量化、断熱性などを総合的に検討して選択しました。
金属屋根特有のシンプルなソリッド感があり、葺き上がりはとても綺麗です。

内部では大工さんが加工するヒノキ材の香りでいっぱいです。強力な森林浴をしているようで、僕はこの香り(匂い、と言ったほうがいいかな)に体の芯から癒されます。



 ”大黒梁”も迫力満点。

店舗棟も屋根、屋上工事に入っています。
乾式断熱屋根防水工法を採用。こちらもその軽量性と、文句なしの断熱性に惚れ込んでの選択です。




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2010年9月27日(月) 21:45

人間洗濯機

Panasonicが介護用洗髪ロボットを開発中という新聞記事が目にとまりました。
理美容業界では、すでにタカラベルモントはじめ数社が、オートシャンプー(自動洗髪機)として開発、販売し広く出回っているのにいまさら、といった感覚だったからです。

 けれど記事を読んでみて、なるほどー、でした。

今、理美容室でお目にかかる自動洗髪機は水流と水圧でシャンプーするのですが、Panasonic洗髪ロボットは、頭の形状をセンサーで読み取り(!)、16本の指(!)でシャンプーしてくれるんだそうです!
今人気のマッサージチェアのあの微妙な力加減のシャンプー版だそうですが、何ともそそられますよね。

記事にあるように、介護の現場では本当に切実な問題として重宝にされそうですし、個人的にもシャンプーって何となく今日はめんどくさいなぁ、と思う時ありますもんね

記事を読んでいて、脳裏に蘇ってきたのがこの人間洗濯機



1970年大阪万博のSANYO館で展示されていたものです。
当時小学生だった僕は実物のそれ(正式名称は”ウルトラソニックバス”というそうですが)を見て、
これこそ未来だぁー!
こんな機械が家の中に普通に置かれる時代が来るんだぁー!
と、かなりテンションが上がった思い出があります。
(キレイなオネエサンが入っていたからだけ、という説もありますが・・・

なのにまだ、その時代は来ていません。

その理由は、詰まるところ現段階では、人間の手に勝るものはない、ということなんだと思います。
今出回っている自動洗髪機も、生え際、耳の後ろあたりなどは、最終的に人の手で仕上げるということになっていますし。

あえてそこに踏み込んできたPanasonic。
”ロボット”と名称をつけただけに完成品がとても楽しみです。

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2010年9月7日(火) 18:21

Cupmen!

連日の猛暑
暑中(まだ残暑って気しませんよね)お見舞い申し上げます。
こんな感じで10月まで行く、という恐ろしい情報を今日聞きました
皆様もくれぐれもご自愛を。

今日はそんな暑さを忘れさせてくれる(!?)オモシログッズのご紹介。

まずは家庭で出来るでかい丸氷製造器。プロの世界では手で削りだして作るそうですが、これなら簡単。



次は文房具のスグレモノ。ノートやメモ帳に簡単にポケットができる付箋。
GOODDESIGN賞受賞です。



そのデザインと機能に脱帽&ビックリです。掃除機のダイソンが作った扇風機(いや、羽がないから何て言うのかな?

 

最後はCUPMEN!これをデザインし、商品化する感覚、大好きです。




がんばって踏ん張ってる姿はいじらしいです

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2010年8月29日(日) 18:43

祝上棟!U(新居町現場vol.4)

もう8月も終わりに近いのに、何だ!?この陽射しと湿気は!?という吉日、
木造の住宅棟に続き、鉄骨の店舗棟の上棟です。







住宅棟の時は、青空に浮かぶ白い木の梁、今回は赤い鉄骨。
どちらもくっきり映える大好きな風景です。

 2枚目

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2010年8月20日(金) 10:46

祝上棟!<新居町現場vol.3>

ど!暑い中、新居町現場住宅棟の建前をしました。

 
 

吊り下げられた大きな梁が青空の中に浮かんでいる光景、そしてそれが所定の場所まで持っていかれてカチンっ!と納まる感触、それらを不思議そうに、楽しそうに眺める施主さんたち・・・やっぱりハレの日はいですね

新しい木の骨組みはカタチも香りも大好きです。

 
 大黒梁(!?)は9寸丸太、大黒柱は7寸角。

施主さんにお引きでいただいた手拭い
 鶴と亀と松竹梅、たまりません

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