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2009年12月9日(水) 20:41

建築教室

JIA(日本建築家協会)主催の出張建築教室で名古屋近郊の小学校に行って来ました。

〜三角形の秘密ー割り箸は人を支えられるかー〜建築の骨組みコンテスト
というテーマのもと、この小学校では5回目の開催になります。

JIAの会員はじめ大学の先生、生徒をも含め20数人のスタッフが、6年生3クラス合計15チームのこどもたちと、楽しみながら建築の構造について学ぼう、という主旨です。

構造についてのスライドレクチャー、自分の体を使って、体操しながらの構造体感、の後、メインイベントの割り箸フレームの作成、そしてその上に自分たちが何人乗れるか競い合います。



こんな感じに、自由な発想で、普通の割り箸と固定するための輪ゴムのみでいろいろなフレームが作られます。(使える割り箸は各チーム54膳(108本)です。)

こどもたちの本当に柔らかい発想、そして興味を持ち、考え、何かをつかんだ時のキラキラした眼、etc.が見られることが何よりの楽しみです。

出来上がったフレームを並べ、その上に90cm角のベニヤ板を載せ、こどもたちが一人ずつ乗って行きます。



割り箸なんかに乗れるのかぁ、という感覚なので、実際乗れた時はある種感動(第1回目)があります。



僕が担当したチーム(チーム名<C.W.B.(チーム。ワリ。バシ。!)>)は、指導者がよかったせいか、見事なフレームとチームワークのおかげで、なんと!9人!も乗ることができました。
平均で4〜5人というところなので、素晴らしい成績です。
ちなみに過去5回のなかでも新記録でした。

その後10人目の子が乗った時、支えきれなくなり、10人のこどもたちを乗せたまま、ベニヤの下の全てのフレームが音をたてて一瞬で崩れ落ちます。

この瞬間がこのコンテストの醍醐味なのかもしれません。

こどもたちの乗ることのできた第1回目の感動よりも、崩れ落ちた時の爽快感というか、開放感というか、これまたある種感動モン(第2回目)なんです。

実際その場は、こどももオトナも笑顔と歓声で沸き返っています。

丈夫なモノを作りましょう、と言いながら、最終的には壊れるまでやる、という建築的には疑問符がついてしまうかもしれない授業ですが、少なからず、こどもたちの心には、何か残ってくれるはず。

まずは興味を持ってもらうことが大切ですから。

終了後給食をご馳走になりました。懐かしい感覚をもいただき、楽しい時間を過ごしました。
この場をお借りして、先生方、そしてこどもたち、ありがとうございました。

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2009年11月28日(土) 23:15

ハレの日

民俗学において、日本人の伝統的な世界観のひとつに「ハレ」と「ケ」があります。
「ハレ」は祭り、儀礼などの”非日常”、「ケ」は普段の生活である”日常”をあらわし、「ハレ」の場においては、衣食住や振る舞いなどを「ケ」とは明確に区別します。

今日、施主さんにとっての、その「ハレ」の日である建前と上棟式でした。

  

抜けるような青空、桧の木の香り、餅投げの時の投げる側、拾う側双方の満面の笑顔、そして何よりも施主さんの笑顔。

場も雰囲気も心も、まさに”非日常”です。

こんな素敵な「ハレ」の日を何度も経験できる僕たちは幸せモノです

  

ちなみに、「ケ」(=日常)の生活が順調に行かなくなることを「ケガレ」(気枯れ)って言います。

明日から現場は「ケ」に戻ります。
再度心を引き締めて「ケガレ」のないよう気をつけます!

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2009年11月23日(月) 21:38

さるっきんぐ

最近のマイブーム・・・NHK木曜10時からの”ブラタモリ”にはまっています。



東京に行く機会も、いろいろな理由をつけて少なくなり、僕の唯一(!?)のストレス発散材料の街ブラ放浪を、まさに具現化してくれている番組です。

古地図と照らし合わせながら、現在の街の表だけではなく、生活感溢れる裏路地にも入り込んでの散策、といったイメージ。

タモリの不思議に引き込まれるトーク、感性。
一緒に歩くNHK女性アナウンサー久保田さんの、およそ街歩きには適さないいでたちでの、はずれそうではずれないトークの切替し。
ゲスト解説者の方たちの、その街に対する見識、愛着の深さ・・・

などの要素が絶妙に絡み合って東京の街をより楽しいものに見せてくれています。

今まで、早稲田、上野、二子玉川、銀座、三田麻布、秋葉原とメジャーなところばかりなんですが、同じ街紹介番組の”アド街っく天国”では絶対紹介されないポイントばかり。
アド街が、”歩く、買う、食す、楽しむ”ならば、ブラタモリは”歩く、探す、見つける、想う、楽しむ”っていう感じ。

両方合わせて見れば完璧ですね

鹿児島では”街をぶらぶら歩く”という意味の単語で”さるく”という言葉があるそうです。
2011年の新幹線鹿児島ルート開業に伴い、中心駅が今までの鹿児島駅から鹿児島中央駅に移るため、鹿児島駅周辺の空洞化が深刻なんだそうです。それを食い止めるためと、地域の魅力を再発見しよう、という主旨で始まったイベントが”さるっきんぐ”です。

そうですね、街のためにも、健康のためにも歩きましょう!

さあ、みんなで”さるこう!”

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2009年11月5日(木) 15:34

OPEN!

建築中だった美容室がOPENです。

 

外観は、おとなしく、落ち着いた雰囲気に。
けれども、上品さと華やかさも忘れずに。

内部は広く、明るく、シンプルに、そしてシックさをテイストに。

 

とにかく明るく、前向きなオーナーご家族にパワーをいただきながら、楽しく、納得のできる仕事をさせていただきました。

ミチ美容室ご家族の皆様、施工の萩森建設さんに、この場をお借りして、改めて感謝します。

ありがとうございました

豊川市豊川仲町193にあります。お近くの方も、遠くの方もよろしくお願いします。



近いうちにworksに写真UPします。

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2009年10月22日(木) 21:22

積ん読U

職業病なのか、歳のせいなのか、たぶん後者(!、ほっといてください)のおかげで、眼が疲れると感じる時が多くなってきました

けれど、本は好きです。

クセは簡単には直りません。
お得意の”つまみ読み”の本たちの紹介です。

この本は十数分で読めます。せつなく、やるせない。

著者の前作「光の教会 安藤忠雄の現場」の文章の巧さに引き込まれました。今回の題材もそうですが、ノンフィクション作家としての視点も凄いと思います。

途中で体も心も気持悪くなって、進んでいない・・・けれど何故か読まなきゃ、と思わせる本です。

そこから来るかー!という視点、解釈は歴史があまり得意でない僕も思わず夢中になります。

言わずと知れた雑誌「室内」の名編集長のエッセイ。たぶん読み返して3回目ぐらい。仕事に対する姿勢とか、生き方のエッセンスをいただいています。

昔サッカーをやっていたので、知ったかぶりはしていますが、戦術なんてズブのシロウト。こっそり勉強です。

なるほどねぇー、こういうふうにすればよかったんだぁ、30数年前に読みたかった本です。

いつもカバンの中に入ってます。芸術、感性、遊び心、などの僕の隠れ師匠です。

こうして並べてみると、ホント何の脈絡もないフリージャンルですね。
でもまあ、いいかって感じでこれからも”積ん読”です

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2009年10月9日(金) 21:45

拍手

9/7のブログでお話した”スーパーフレーム”、さすがに今回の”メーロー”にはかなわなかったんじゃないかな、と恐る々々、けれど、残ってろよっ!と半分祈る気持で対面してきました。

残ってました!

なんと無傷です!(というか元々傷だらけですが・・)

ボロボロの体で”メーロー"に勝った”スーパーフレーム”に拍手!

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2009年10月8日(木) 22:07

メーロー

台風委員会!(台風防災に関する政府間組織。日本他14カ国等が加盟)が、それぞれの台風の情報を共有するために、その加盟国が提案した140の固有名詞を順番に発生した台風の名前にする取り決めをしたそうです。

平成12年から始まって232番目(たぶん!?)、マレーシア語でジャスミンを意味する”メーロー”が今日の台風18号です。

いやぁ、久しぶりに凄い台風でしたね。
鉄骨造3階建ての我が家は、一晩中マグニチュード3の揺れでした

それよりも何よりも、お客さんたちの家、お店が心配で、気がかりで、揺れと風音、雨音も加担して一睡のできないまま朝を迎えてしまいました。

けれどそのおかげでめったに見れないものを見ることができました

朝5時07分、いきなり陽の光・・・

360度頭上だけの青空、”眼”でしょうか?
夜中の緊張感がふと抜けた一瞬でした。

もうひとつ、8時25分、

形といい、大きさといい、これぞまさに・・!でした。


ちなみに、お客さんの家、今回は無被害でした

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2009年10月3日(土) 13:08

営業

僕のところのような個人事務所では、さまざまなメディアを使って大々的に宣伝する、ということはできません。
常に目の前の仕事に専念し、それをきちんとやり遂げることが、まずは一番の営業活動だと思っています。

しかし、少しでも自分の存在、考えをいろいろな人に知ってもらおうという努力はしているつもりです。
このH.P.も、この不定期更新ブログもそうですし、書店に並ぶ雑誌掲載もたまー・・にですが、経験させてもらっています。

そんな中で、10年以上に渡り、年1回ですが、広告掲載していただいているのがこの、

豊橋落語天狗連さんの”小市民寄席”のパンフレット。

天狗連の方たちが考えて入れてくれる、社名の前の小洒落たひと言・・

コレが楽しみで、楽しみで

その、約10年間分の広告の切り抜き、僕がいつもお世話になっている神野臨海さんの広告と共にお楽しみください。




今年は小市民寄席30周年記念特別興行だそうです。

楽しいですし、面白い!

興味ある方はこちらへ、
http://www.geocities.jp/tengurenjp/shousimin/shousimin30.html

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2009年9月23日(水) 23:27

低気密高快適住宅

現場に通う道すがら、いつも気になって、羨ましく感じている建物があります。

普段はこんな感じ。昔の小学校の木造校舎の雰囲気を漂わせる、下見板張り(*1)の仕上げです。


ところが、天気の良い日はこんなふうに・・・・

外壁全体が開放できるんです!

住宅の性能(営業言葉?)をあらわす言葉に「高気密高断熱住宅」というのがありますが、この建物(住宅ではなさそうですが)、その真逆の性能

そもそも”高気密”も”高断熱”も窓を開ければ何の意味もないこと。

だから窓を開け放して気持良いと感じる期間の長い豊橋地方にとっては、”高・・”は必要なく、きちんとした”気密”、”断熱”がしてあれば充分、というのが僕の考え。

さらに言えば、兼好法師が徒然草で言っているように、”家つくりは夏を旨とすべし”です。

庇を深く、開口部を広く、強い陽射しを避け、風通しの良い湿気に負けない家。

つまりこの家のように、”自然が通り抜ける家”が理想、とさえ思っています。

名付けて、”低気密高快適住宅

(*1)下見板張り:横板を下部から数センチずつ重ね合うように張ったもの。

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2009年9月17日(木) 22:23

緊張感

大安の今日、次の現場の地鎮祭がとりおこなわれました。



別名 床鎮め(とこしずめ)の祭り、工事を始める前に行う、その土地の神(氏神)を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得る儀式です。

何度経験しても、その厳かな雰囲気には、心地良い緊張感を感じます。

お施主さんにとっても、さあ、いよいよって感じられる節目となる日です。

こんな建物


市街地のウナギの寝床状の土地に建つ、明るく、風が通り抜ける気持の良い家です。

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